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例文で学ぶ英文法「不定詞」

このシリーズでは英語例文を使って英文法を分かりやすく解説します。今回のテーマは「不定詞」です。

不定詞とは動詞の機能を持つ準動詞の1つです。名詞、形容詞、副詞の役割も果たします。不定詞には「to不定詞」と「原形不定詞」の2種類あります。

to不定詞は主に「まだ起きていない未来」や「将来起こる可能性」を表します。原形不定詞は特定の知覚動詞や使役動詞などと組み合わせて使います。

to不定詞

to不定詞は動詞の原形の前にtoがついた形です。to不定詞には名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3用法があります。

名詞的用法

to不定詞は名詞的用法において「~すること」を意味し、文の主語、補語、または目的語として用いることができます。

主語としてのto不定詞:

To see the pyramids is my dream.
ピラミッドを見るのが私の夢です。

To see is to believe.
見ることは信じることである。
※ことわざ。日本語では「百聞は一見にしかず」にあたる。

主語としてto不定詞を用いる場合、主語が長くなることを避けるためにitが仮の主語として使われることもあります。

To exercise every day is difficult for me.
毎日運動するのは難しい。

【itを使った書き換え】
It is difficult for me to exercise every day.

To start a business was a big step for me.
起業は私にとって大きな一歩でした。

【itを使った書き換え】
It was a big step for me to start a business.

補語としてのto不定詞:

His hobby is to run.
彼の趣味は走ることです。

My plan is to move to Tokyo.
私の計画は東京に引っ越すことです。

目的語としてのto不定詞:

She likes to swim.
彼女は泳ぐことが好きだ。

I wish to go abroad.
私は外国に行きたい。
※直訳:私は外国に行くことを望んでいる。

make、find、thinkなどの動詞の場合は、to不定詞を直接目的語にするのではなく、形式目的語のitを用います。

His diligence made it possible for him to succeed.
勤勉さが彼の成功を可能にした。

I find it difficult to make friends with new people.
新しい人と仲良くなるのは難しいと思う。

I think it is very hard to write an article in English.
英語で論文を書くのは難しいと思う。

形容詞的用法

to不定詞は形容詞的用法において「~するための」という意味を表し、名詞を修飾します。

I don’t have any dress to wear for the party.
パーティーに着ていくためのドレスがない。

We don’t have anything to eat in the fridge.
冷蔵庫に食べるものが何もない。

You need to bring something warm to wear.
何か暖かい服を持って行った方がいいよ。

to不定詞+前置詞が名詞を修飾するパターン

形容詞的用法のto不定詞の後に前置詞をおくパターンも存在します。次の例文では talk の後に with が置かれています。

I need somebody to talk with.
私は誰か話をする相手を必要としている。

(= I need somebody. I talk with the person.)

上記の with は talk with somebody という表現で使う with。修飾されている名詞 somebody が to talk with の目的語になっています。

後ろに前置詞が必要な動詞を不定詞にするときは、前置詞を忘れないように気をつけましょう。

Could you give me something to write on?
何か書くもの(メモ用紙など)をいただけますか。

(= Could you give me something? I write on it.)

He lost not only his job but also a house to live in.
彼は仕事だけでなく、住む家も失った。

(= He lost not only his job but also a house. He lived in it.)

副詞的用法

to不定詞は副詞的用法において動詞や形容詞を修飾します。副詞的用法のto不定詞には様々な意味があります。

目的を表す:

I went to the convenience store to buy a snack.
私はコンビニにお菓子を買いに行った。

He bought those books to study English.
彼は英語を勉強するためにそれらの本を買った。

結果を表す:

She grew up to be a doctor.
彼女は大きくなって医者になった。

I tried again only to fail again.
もう一度試したが、結局また失敗しただけだった。

上記の例文のonly toは「~したが、結局~しただけだった」という意味で、結果を表すto不定詞の副詞的用法でよく使われます。

ある気持ちになった理由を表す:

I’m so glad to see you.
あなたに会えてとても嬉しい。

I’m sorry to hear the news.
その知らせを聞いて気の毒に思う。

判断の根拠を表す:

She must be very upset to say something like that.
そんなことを言うなんて、彼女はかなり動転しているに違いない。

You’re so generous to buy me a drink.
おごってくれるなんて気前がいいね。

程度を表す:

That’s too good to be true.
それは話がうますぎる。

You are not old enough to drive.
あなたはまだ運転できる歳じゃない。

条件を表す:

To hear you speak, people would take you for a native English speaker.
あなたが話すのを聞けば、人はあなたを英語母語話者だと思うでしょう。

My parents would be so upset to hear that I had an accident.
もし私が事故に遭ったと知ったら、両親は動転するだろう。

to不定詞の活用形

to不定詞も通常の動詞と同じように完了形や進行形にしたり、受動態を作ることができます。作り方も通常の動詞を活用する場合とほぼ変わりません。基本の知識に不安がある場合は、この先を読む前に一度おさらいしておきましょう。

to不定詞の否定形

to不定詞を否定するときは、notをto不定詞の前につけます。よくtoと動詞の間にnotをつけてしまう人がいますが、これは誤り。

to不定詞は名詞や形容詞、副詞と同じはたらきをする「一つのまとまり」として取り扱うため、まとまりの間にnotを割り込ませてはいけません。

The doctor told him not to workout after a shot.
医者は彼に注射を打った後に激しい運動をしないように言った。

to不定詞の完了形

[to have 過去分詞]で不定詞の完了形を作ることができます。To不定詞の完了形はその節の述語動詞よりも過去に行われたことを表します。

例文①でいうと、feelが述語動詞にあたります。引っ越した (to have moved)は感情の理由を表しますが、述語動詞よりも過去の出来事なので完了形の不定詞で表しています。

[1] I feel relieved to have moved into my new apartment.
新しいアパートへ引っ越せてほっとしている。

ちなみに、完了形ではない不定詞は、述語動詞と同じ時、または未来に起こることを表します。

例文②の want と to go で言うと、want(〜したい)と思っているのは現在のこと。
一方、to go diving(ダイビングに行く)のは次の休み、つまり未来です。

[2] I want to go diving on my next vacation.
次の休みはダイビングに行きたいな。

to不定詞の受動態

「to be 過去分詞」で不定詞の受動態を作ることができます。
To不定詞の持つ基本的な意味(名詞的・形容詞的・副詞的用法)に受け身のニュアンスを加える場合に使いましょう。

例文ではto makeではなくto be made 〜とすることで馬鹿に「される」という受け身の意味を付け加えています。

Nobody like to be made fun of.
人前で馬鹿にされることを好む人などいない。

※「誰も好まない」(誰だって嫌がる)という意味の反語表現。
make fun of 〜:(人)をからかう、馬鹿にする

to不定詞の進行形

「to be 〜ing」という形にして、to不定詞を進行形にすることもできます。

to以下の動き(work)が進行途中であったことを表現しているのです。

Brian pretended to be working seriously, but all his colleagues knew his reluctancy for work.
ブライアンは真面目に働いているフリをしたが、同僚はみんな彼が嫌々仕事をしているとわかっていた。

pretend to 〜: 〜することを装う、〜するフリをする

She seemed to be studying when her mother came in the room.
母親が部屋に入ってきたとき、彼女は勉強しているようだった。

He appears to be struggling financially.
彼は経済的に苦労しているようだ。

to不定詞の省略(代不定詞)

直前に使われたto不定詞を繰り返えすとき、to不定詞のtoだけを残して後の部分を省略することがあります。次の例[1]では、hurt you は直前に話題にあげたことなので「全部言わなくても相手にはわかるだろう」と省略されています。

[1] I am sorry if I hurt you, but I never meant to.
私が君を傷つけてしまったのなら申し訳ない。でもそんなつもりは全然なかったんだ。

[2] I am sorry if I hurt you, but I never meant to hurt you.

英語は同じ語句を繰り返し使うことを避ける性質のある言語。不定詞に限らず、省略や代名詞、類義語を使った言い換えはかなり頻繁に見られます。

to不定詞を使った構文や慣用表現

英語にはto不定詞を使った決まり文句がいくつかあります。その中には一般的な名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の訳し方だと意味が通じないものもあるのです。ここでは、覚えておくと役に立つto不定詞を使った構文や慣用表現をご紹介します。

seem / appear とto不定詞

To不定詞を目的語にとる動詞は数多くあります。その典型例がseemとappear。どちらもto不定詞を伴って「〜するらしい、〜するようだ」という意味になります。
状況や原因を推測するときによく使われる表現です。熟語として覚えましょう。

seem to〜とappear to〜の文はどちらも It seems (appears) that…と書き換えることができます。

Working in the sales department seems to suit his personality.
営業部での仕事は彼の性に合うようだ。

(= It seems that working in the sales department suits his personality.)

to不定詞を目的語に取る動詞(例):

offer(提案する), plan(計画を立てる), manage(なんとか〜する), fail(失敗する), afford(〜する余裕がある), refuse(拒絶する), hope(望む), learn(習得する), decide(決定する), tend(〜する傾向がある), expect(予想する、期待する), mean(〜するつもりで言う), promise(約束する)

疑問詞 + to不定詞

whatやwhereなどの疑問詞の後にto不定詞をおくと「疑問詞の意味+〜するか(すればよいか)」という意味になります。
ただしwhy to〜という形は通常使われません。

how to 〜:どうやって〜するか(すればよいか)※「〜する方法」という訳し方が一般的

what to 〜:何を〜するか(すればよいか)

when to 〜:いつ〜するか(すればよいか)

where to 〜:どこへ〜するか(すればよいか)

which to 〜:どちらを〜するか(すればよいか)

who(whom) to ~:誰を〜するか(すればよいか)

疑問詞+to不定詞は名詞の代わりとして使われ、文の中の主語・補語・目的語になります。例文のように前置詞の目的語としても使えます。

[前置詞の目的語]
Our boss hasn’t made up his mind about which candidates to hire.
私たちの上司はどちらの応募者を雇うかをまだ決めていない。

[主語]
How to use this equipment is on the first page of the attached documents.
この備品の使い方は添付書類の最初のページに記載しています。

[目的語]
I don’t know where to start in such a mess.
こんな混乱した状況ではどこから手をつければいいのかわからない。

※mess:ものの状態が乱雑なこと/混乱した状況、面倒

be動詞 + to不定詞

Be動詞とto不定詞をセットで並べて使うと、予定や義務など特別な意味を表すことがあります。少し改まった感じのする言い回しです。

次の例文では不定詞以下の内容を「予定」として伝えています。

予定(〜することになっている)

The President is to visit Hiroshima around at 5 p.m. and make a speech at a ceremony.
大統領は5時ごろ広島を訪問し、式典で演説する予定です。

以下は Be動詞+to不定詞 で表せるその他の例です。

強い義務/命令(〜するべきだ、〜しなさい)

You are to submit the assignment before going home.
課題を出してから家に帰りなさい。

※「絶対〜するように」というニュアンスがある

可能(〜できる)(主に否定文で)

Money stolen from the bank was not to be found after all.
銀行から盗まれたお金は結局見つからなかった。

規定の事実・運命(〜することになる)(主に過去時制で)

He was sent to the war and never to return to his hometown.
彼は戦争に送られ、二度と故郷に戻ることはなかった。

※be動詞とto不定詞の間に否定語のneverが挿入されている)

意図(〜するつもりなら)(条件節で)

If you are to catch the last train, you should leave here by 11 p.m..
終電に乗るつもりなら、11時にはここを出たほうが良い。

独立不定詞

to不定詞を含む熟語を「独立不定詞」と言います。文全体を修飾するはたらきがあり、話し言葉でも書き言葉でも使われる決まり文句です。

独立不定詞は文頭、文の末尾、文中のいずれにも置くことができ、カンマで区切って使われます。

so to speak(言うなれば)

Her husband was, so to speak, a dictator in the home.
彼女の夫は、言わば家庭内の独裁者だった。

to begin with(まず第一に)

To begin with, we need to improve our work environment.
まず第一に、私たちは職場環境を改善する必要がある。

to be sure(確かに)

To be sure, He performs well at his job, but I don’t like him.
確かに彼は仕事ができるが、私は彼が好きじゃない。

to tell the truth(実を言うと)(≒to be honest(正直なところ))

I’m not good at talking with anyone I just met, to tell the truth.
実を言うと初対面の人と話をするのが得意じゃない。

to say the least (of it) (控えめに言っても)

His comment was unforgivable, to say the least.
彼の発言は控えめに言っても許されるものではない。

strange to say(奇妙なことに)

She passed the final exam, strange to say, without any preparation.
奇妙なことに、彼女は全く勉強していないのに最終試験に合格した。

Needless to say(言うまでもなく)(≒to say nothing of 〜)

Needless to say, mastering English takes lots of time.
言うまでもないが、英語を習得することは多くの時間が必要だ。

to be fair(公平を期するために言うと)

He couldn’t meet the deadline but, to be fair, he had very little time to do it.
彼は締切を守れなかったが、公平を期するために言うと、仕事をするための時間がほとんどなかった。
※meet a deadline 締切を守る

not to say ~ (~とは言えないまでも)

The number of traffic accidents has decreased drastically, not to say it has completely disappeared.
交通事故の数は、完全になくなったとは言えないまでも、急激に減少した。

原形不定詞

原形不定詞とは、toをつけないで動詞の原形をそのまま使う不定詞のこと。普通の動詞と変わらないように見えますが、主語の数や人称による変化はなく、常に原形で使われます。原形不定詞を使うパターンは数が限られているので、熟語・語法のように覚えてしまうのがおすすめです。

知覚動詞の補語

知覚動詞とは「見る」「聞く」「感じる」などの感覚を表す動詞です。[知覚動詞+O+原形不定詞]で「O(目的語)が〜するのを見る、聞く」と言う意味を表します。

知覚動詞+O+原形不定詞

知覚動詞の後に O+原形不定詞 が続いてSVOCの文型を作っています。この文型の訳は「Oが〜するを見る、聞く…」となり「誰かがある動作をする全体」を見聞きするニュアンスです。

次の動詞は原形不定詞を伴ってSVOCの形を作る知覚動詞の例です。

see(見える), watch(見守る), look at(眺める), observe(観察する、気が付く) , find(見つける), hear(聞こえる), listen to(聞く), feel(感じる), notice(気が付く) smell(においを感じる)

I heard someone knock at the door.
誰かがドアをノックするのが聞こえた。

Jake gave a small box to his fiancée and watched her open it.
ジェイクは小さな箱を婚約者に手渡し、彼女が箱を開けるのを見守った。

I listened to his son play the piano at the party.
パーティーで彼の息子さんがピアノを弾くのを聴いた。

I felt the ground shake, and then realized it was an earthquake.
地面が揺れるのを感じ、それが地震だと気づいた。

The word “witness” means a person who sees something happen.
「目撃者」とは、何かが起こるのを見た人を意味する言葉である。

知覚動詞+O+現在分詞

知覚動詞の補語に現在分詞(〜ing)が来るパターンもあります。現在分詞を使うと「Oが〜しているところを見る、聞く…」といった訳になります。行われた動作の一部を見たり聞いたりするニュアンスです。

次の例[1]で言うと、「ジムがどこかへ走っていく」動作の一部だけを見た、ということ。「走り始めてから走り終わるまで全部を見ていた」というわけではありません。

[1] I saw Jim running from the office. Why was he in such a hurry?
ジムがオフィスから走っていくのが見えたよ。どうしてあんなに急いでいたんだろう?

[2] Eva desperately looked for her son and finally found him sleeping in the storage room.
エヴァは息子を必死で探し、物置で寝ているところをようやく見つけた。

[3] Don’t you smell something burning?
何か焦げ臭くない?(=何かが焦げるにおいを感じませんか?)

使役動詞の補語

使役動詞とは「人に何かをさせる」という意味の動詞です。[使役動詞+O+原形不定詞]で「O(目的語)に〜させる」という意味を表します。使役動詞には「相手の好きなようにさせてやる」「強制的にやらせる」などさまざまなニュアンスの単語があります。目的語には人以外に物や出来事もとることができます。物・出来事が目的語になった場合は強制・使役のニュアンスは薄くなります。

(強制的に)〜させる

人の意思に反して「〜させる」という場合には[make+O+原形不定詞]を使います。ただし、受け身形にする場合は例文のようにto不定詞が来るので要注意。

ちなみに「強制する」という意味の動詞には他にforce, compel, obligeなどがありますが、この3つは[V+O+to不定詞]の形で使います。

She made her daughter give up on going to university.
彼女は娘に大学進学を諦めさせた。

(= Her daughter was made to give up on going to university by her.)

Some schools in Japan have rules which force their students to dye their natural hair black.
日本の一部の学校には、生徒に地毛を黒く染めさせる校則がある。

The law compels parents to pay child support regularly.
この法律により、親は定期的に養育費を払わなければならない。(=この法律が親に定期的に養育費を支払うことを強制する)

Some countries oblige their citizens to serve in the military.
国民に兵役を義務付ける国もある。

(依頼/説得して)〜してもらう

自分ではできないことや、自分の担当ではない仕事を依頼して「〜してもらう/させる」という場合は have を使います。[ have +O+原形不定詞]の形は、ある職業の人に何かのサービスをしてもらう場合や、上司が部下に指示する場合によく使われます。

「上司に書類をチェックしてもらう」などのケースでは ask を使うと「お願いして〜してもらった」というニュアンスが出ます。また、「どうにか説得して〜してもらう/させる」という場合は get を使います。ただし、 ask や get を使う場合は[ ask (get) +O+to不定詞]を使います。

haveは原形不定詞のほかに[ have +O+現在分詞]・[ have +O+過去分詞]の形をとることがあります。いずれの場合でも「Oを〜な状態にする」という意味で使われます。

[ have +O+原形不定詞]

I’ll have the person in charge check on this matter immediately.
この件については、すぐに担当者に確認させます。

[ have +O+現在分詞]

I wouldn’t have my children staying up late at night watching TV.
子供達に夜更かしさせておくつもりはなかった。

[ have +O+過去分詞]

I had my old bicycle repaired last weekend.
先週末に古い自転車を修理してもらった。

(意思や希望に沿うように)〜させる

相手がやりたがっていることをさせる場合は let を使います。O(目的語)に人が来ると、行為を許可したり、人の意思に沿う行動をとったりする意味合いになります。

I was invited to the party, but my parents didn’t let me go.
パーティーに招待されていたのに、両親が行かせてくれなかった。

また、物をO(目的語)に持ってくると「その物の性質にまかせる」というニュアンスが出ます。

We’ve done all what we could do. Now let things follow their course.
やれることは全部やった。今はなりゆきにまかせよう。

be動詞の補語

be動詞の後に来る補語はto不定詞である場合がほとんどですが、特定の表現を伴っている場合、be動詞の後に原形不定詞を置くことがあります。原形不定詞を置く表現は特にアメリカ英語の話し言葉でよく見られる表現です。

All S have to do is…

All S have to do is…の直訳 は「Sがしなければならないことは〜だけである」という意味。「Sは〜しさえすれば良い」という訳でもよく使われています。

“S have to do”が All (すべてのこと、という意味の代名詞)を後ろから修飾しています。

All you have to do is submit assignments punctually.
あなたは期限を守って課題を出してくれさえすればいいんです。

類似表現には“All S need to do is…”(Sは〜しさえすれば良い)があります。どちらも頻出なので覚えておきましょう。

All you need to do is answer the questionnaire and return it.
アンケートにお答えいただき、返送していただくだけで結構です。

例文で学ぶ英文法 (目次)

英文法の一覧と解説