英文法「関係詞」

関係詞とは、名詞を後ろから修飾して追加的な説明を加えるために使う言葉です。関係詞には関係代名詞と関係副詞の二つがあります。また、関係詞が導く節を「関係詞節」、関係詞節が修飾する名詞を「先行詞」と呼びます。

関係代名詞とは

冒頭で少し説明したように、関係代名詞は名詞を後ろから修飾する節を導く役割をもっています。

  I read the book that I bought yesterday.
  私は昨日買った本を読みました。

この例文中の関係代名詞はthatで、bookがどのような本であるのかを説明する節I bought yesterdayを導いています。

  I met a girl who was wearing the same dress as mine at the party.
  パーティーで私と同じドレスを着た女の子に会った。

この例文中の関係代名詞はwhoで、girlがどのような女の子であったのかを説明する節was wearing the same dress as mine at the partyを導いています。

関係詞と先行詞

関係詞は、先行詞(関係詞節に修飾される名詞)が「人」であるのか、「動物・物」であるのか、「場所」であるのか、「時」であるのかによって変わります。また、関係代名詞の場合は、先行詞が文の「主格」であるのか、「所有格」であるのか、または「目的格」であるのかも影響します。

【先行詞が人】
  主格:who
  所有格:whose
  目的格:whom

【先行詞が動物・物のいずれか】
  主格:which
  所有格:whose
  目的格:which

【先行詞が人・動物・物のいずれか】
  主格:that
  所有格:(なし)
  目的格:that

次のセクションで関係代名詞の使い方を詳しく見てみましょう。

関係代名詞の種類と用法

主格の関係代名詞

主格の関係代名詞には、who、which、thatがあります。whoは先行詞が人である場合、whichは先行詞が動物、または物である場合、thatは人、動物、物のいずれの場合にも使うことができます。

  He is the boy who I went to school with.
  彼は私と一緒に学校に行った男の子です。

この例文の関係代名詞はwhoで、先行詞boyに「自分が一緒に学校に通っていた」という情報を付け加えています。この文を二つの文章に分けると、以下のようになります。

  He is the boy.(彼は男の子だ)
  The boy went to school with me.(彼は私と一緒に学校に行った)

二つ目の文章のHeは主語です。このように、「先行詞である名詞」が関係代名詞が導く節の主語となる場合には、主格の関係代名詞を用います。

  Did you see the movie that was released yesterday?
  昨日公開された映画を観た?

この例文の関係代名詞はthatで、先行詞であるthe movieを修飾する節を導いています。先行詞のthe movieは関係代名詞節の主語として機能しています。

なお、主格の関係代名詞を用いる場合は、関係代名詞の直後に動詞がきます。

  The man who wears glasses is Carl.
  眼鏡をかけている男性はカールです。

  I saw a cat that was sleeping on the wall.
  塀の上で寝ている猫を見た。

所有格の関係代名詞

所有格の関係代名詞として使われるのはwhoseのみです。whoとthatには所有格がありません。そのため、先行詞が何であるかを問わずにwhoseを使います。

  I know a girl whose parents are both singers.
  両親が二人とも歌手である女の子を知っている。

この例文の関係代名詞はwhoseで、先行詞であるa girlに説明を付け加える節を導いています。この文を二つに分けると次のようになります。

  I know a girl.(私は女の子を知っている)
  Her parents are both singers.(彼女の両親は二人とも歌手だ)

二つ目の文章のHerは一つ目の文章のa girlを表す代名詞の所有格です。このように、関係代名詞が導く節の主語に先行詞の所有格がついている場合には、所有格の関係代名詞を使います。

  Do you see the woman whose hair is bright pink?
  明るいピンク色の髪をしたあの女性が見えますか?

  I adopted a dog whose owner had died.
  飼い主が亡くなった犬を引き取った。

目的格の関係代名詞

目的格の関係代名詞にはwhom、which、thatがあります。先行詞が人の場合はwhom、動物、または物の場合はwhichを使います。thatは人、動物、物のいずれの場合にも使うことができます。

  She is the lady whom we talked with in the train.
  彼女は、私達が電車の中で話をした女性です。

この例文の関係代名詞はwhomで先行詞であるthe ladyに説明を付け加える節を導いています。この文を二つに分けると次のようになります。

  She is the lady.(彼女がその女性だ)
  We talked with the lady in the train.(私達はその女性と電車の中で話をした)

一つ目の文章内のthe ladyは二つ目の文章の目的語になっています。このように、先行詞が関係代名詞が導く節の目的語となっている場合には、目的格の関係代名詞を使います。目的格の関係代名詞の後には、目的語が不足した不完全な文が続きます。

  Did you bring the assignment that you did yesterday?
  昨日やった課題を持ってきた?

  This is the dog that she adores.
  これは彼女が溺愛している犬です。

関係代名詞のwhat

疑問文で使われることの多いwhatは、関係代名詞として使うこともできます。すでに説明した関係代名詞とは異なり、関係代名詞のwhatは「~なこと」、「~なもの」という意味をそれ自体でもっています。

  What I need now is a cup of strong coffee.
  私に今必要なのは濃いコーヒー1杯だ。

  Please tell me what happened to him.
  彼に何があったのか教えてください。

これらの例文内のwhatはどちらも関係代名詞で、先行詞と関係代名詞の役割を同時に果たしています。また、関係代名詞のwhatは主格としても目的格としても使うことができます。一つ目の例文内のwhatは主格、二つ目の例文内のwhatは目的格です。

複合関係代名詞

複合関係代名詞は、関係代名詞のwho、which、whatにeverがついたもので、whatのように先行詞と関係代名詞を兼ねた役割を果たします。複合関係代名詞は、名詞的用法と副詞的用法で使うことができます。

複合関係代名詞名詞的用法副詞的用法
whoever~する人は誰でも誰が~しようとも
whatever~するものは何でも何が~しようとも
whichever~するものはどちらもどちらが~しようとも
whichever~するものはどれもどれが~しようとも

名詞的用法

名詞的用法において、複合関係代名詞は動詞の直後につき「(動詞する)人・ものはすべて」という意味の名詞句を作ります。

  Whoever wants to join is welcome.
  参加したい人は誰でも歓迎だ。

  Please take whichever you like.
  好きな物をどれでも取ってください。

  You can do whatever you like.
  好きなことを何でもしていいですよ。

なお、複合関係代名詞は三人称単数形であるため、whoeverの後にくる動詞は三人称単数形にする必要があります。

副詞的用法

副詞的用法において、複合関係代名詞は「たとえ(誰・何)が~でも」という意味の譲歩を表す副詞句を作ります。

  Whoever comes, don’t open the door.
  誰が来てもドアを開けないでください。

  Whichever you choose, you will like it.
  どちらを選んでも、あなたは気に入るでしょう。

  Whatever happens, keep your positive attitude.
  何が起こっても、前向きでいなさい。

なお、複合関係詞が導く節の動詞は、複合関係代名詞に合わせて三人称単数形にします。

関係副詞とは

関係副詞とは、関係代名詞と同様に、先行詞を修飾し、追加説明を加える節を導く役割を果たします。関係副詞には次の四つがあります。

  where, when, why, how

関係代名詞と同様に、関係副詞も先行詞が何であるかによって使い分ける必要があります。なお、関係代名詞とは違って関係副詞に格はありません。また、関係副詞が導く節はそれ自体で完結した文章になります。

【関係代名詞】
  I read the book that I bought yesterday.
  私は昨日買った本を読んだ。

  → that以下の節だけを文章として見た場合、 動詞boughtの目的語が抜けている。

【関係副詞】
  This is the place where he met her first.
  これが、彼が彼女に初めて会った場所だ。

  → where以下の節だけを文章として見た場合、He met her first.で完結している。

関係副詞の種類と用法

場所を修飾するwhere

先行詞が場所である場合は関係副詞のwhereを使います。

  This is the town where he lives.
  これは彼が住んでいる町です。

この例文の関係副詞はwhereで、先行詞であるhouseを修飾する節を導いています。この文を二つに分けると次のようになります。

  [1] This is the town.(これはその町です)
  [2a] He lives there.(彼はそこに住んでいます)
  または
  [2b] He lives in the town.(彼はその町に住んでいます)

上記の[2a]のthereは副詞、[2b]のin the townは副詞句です。このことから分かるように、関係副詞は、関係副詞が導く節の中で動詞を修飾する副詞のような役割を果たしています。

時を修飾するwhen

先行詞が時を表す表現である場合は、関係副詞のwhenを使います。

  I remember the time when we first met.
  私達が初めて会った時のことを覚えています。

この例文の関係副詞はwhenで、先行詞であるtimeを修飾する節を導いています。この文を二つに分けると次のようになります。

  I remember the time.(私はその時を覚えている)
  We first met then.(私達はその時初めて会った)

二つ目の文章のthenは「その時」を意味する副詞です。場所を修飾するwhereでも確認したように、whenは関係副詞を使った文中で動詞のmeetを修飾する副詞の役割を果たしています。

理由を表すwhy

where、whenとは異なり、関係副詞のwhyの先行詞となるのはreason(理由)のみです。

  Do you know the reason why she did not come?
  彼女が来なかった理由を知ってる?

この文も二つに分けて関係副詞の副詞的役割を確認してみましょう。

Do you know the reason?(あなたは理由を知っていますか?)
She did not come for the reason.(彼女はその理由のために来なかった。)

二つ目の文章のfor the reasonは動詞の否定形did not comeを修飾する副詞です。関係副詞を使った文中のwhyはこの副詞を補う役割を果たしています。なお、whyまたはthe reasonのどちらかを省略して使うことも可能です。

  Do you know why she did not come?
  Do you know the reason she did not come?

方法を表すhow

where、when、whyとは違い、howには「~する方法」という意味がそもそも含まれているため、先行詞を必要としません。

  This is how I learned to swim.
  このようにして私は泳ぎ方を覚えました。

  That’s how he made his fortune.
  そのようにして、彼は財産を築いた。

なお、「方法」を意味する表現にthe wayがありますが、the wayを先行詞としてhowを使うということはありません。the wayを先行詞として関係詞を使いたい場合は、関係代名詞を使う必要があります。

  This is the way I learned tennis.
  → This is the way in which I learned tennis.
  私はこうしてテニスを学びました。

関係代名詞と関係副詞の違い

関係代名詞と関係副詞は、どちらも名詞を先行詞として後から修飾する節を導きます。修飾する対象は同じですが、文中で果たす役割はそれぞれ異なります。

  This is the town that he lives in.
  これは彼が住んでいる町だ。

この例文では関係代名詞thatが使われています。この文を二つに分けると次のようになります。

  This is the town.(これは町だ)
  He lives in it.(彼はそこに住んでいる)/ He lives in the town.(彼はその町に住んでいる)

二つ目の文章のitまたはthe townは関係代名詞が導く節の目的語となりますが、これらはどちらも「名詞」です。つまり、関係代名詞は名詞、または代名詞の役割を果たしているということが分かります。

  This is the town where he lives.

この例文には関係副詞whereが使われており、意味は関係代名詞の例文と同じです。この文は二つに分けると次のようになります。

  This is the town.
  He lives there. / He lives in the town.

二つ目の文のthereは動詞liveを修飾する副詞、in the townは副詞句です。このように、関係副詞は副詞としての役割を果たします。

制限用法と非制限用法

関係代名詞と関係副詞には、「制限用法」と「非制限用法」があるものがあります。関係代名詞の中で制限用法と非制限用法があるのはwhoとwhich、関係副詞の中ではwhereとwhenです。以下の二つの例文を見てみましょう。

  She has a son who lives in Tokyo.
  She has a son, who lives in Tokyo.

一つ目の例文は関係代名詞whoの制限用法、二つ目の例文は非制限用法です。二つ目の例文のsonの後にコンマがある以外に二つの文の間に違いはありません。日本語にするとどちらも「彼女には東京に住んでいる息子が一人いる」となりそうですが、意味は大きく異なります。

関係詞の制限用法には、先行詞である名詞を特定する、複数ある中の「これ」と限定(制限)する働きがあります。つまり上の一つ目の例文には「彼女には複数息子がいるが、その中で東京に住んでいる息子が一人いる」ということが含意されています。

これに対し、非制限用法の関係代名詞は先行詞である名詞に軽い補足の説明を加える働きをします。つまり、非制限用法を用いるのは、先行詞である名詞がどれであるのかをはっきりさせる必要がない(一つしかない)場合です。このことを踏まえると、コンマがついた二つ目の例文には「彼女には息子が一人いて、その息子は東京に住んでいる」という意味であることが分かります。

非制限用法の関係詞は、文の最後か、文の途中に挿入して使います。

  John went out to see Ellen, who we met last summer.
  ジョンは、私達が去年の夏に会ったエレンという子に会うために出かけた。
  (直訳:ジョンはエレンに会うために出かけたが、その子は私達が去年の夏に会った子だ。)

  I am working at Café Spring, which is near the station.
  私は駅の近くのカフェ・スプリングで働いています。
  (直訳:私はカフェ・スプリングで働いているが、それは駅の近くにある。)

  Kate, who is only 3, always tries to help her mom.
  ケイトはまだ三歳だが、いつも母親のお手伝いをしようとする。
  (直訳:ケイト、彼女はまだ3歳だが、いつも母親のお手伝いをしようとする。)

  Kyoto, which I love, is beautiful in all seasons.
  私が愛する京都は、どの季節も美しい。
  (直訳:京都、それは私が愛する地だが、どの季節も美しい。)

whichを使った非制限用法の場合、直前の名詞ではなく文全体が先行詞となることがあります。

  She casually uses the bag, which is way more expensive than my laptop.
  彼女は私のノートパソコンよりもはるかに高い鞄を、何でもないように使っている。

この例文の先行詞はthe bagです。

  My boss blamed me for my mistake in front of everyone, which upset me a lot.
  上司に皆の前で誤りを非難されて、私は平静ではいられなかった。

この例文の先行詞は、whichの直前にあるeveryoneではなく、My boss blamed me for my mistake in front of everyone全体です。

英文法の一覧と解説