英語 前置詞の使い分け

今回は英語の前置詞の使い分けとニュアンスの違いを解説します。

前置詞の英単語

above, amid, among, at, below, beneath, beside, between, by, in, inside, near, on, outside, over, under, underneath, via, with

使い分けのポイント

inとatとinsideの使い分け

ここで解説するin、at、insideはすべて場所を表す前置詞です。“He is in the house.”と“He is at home.”はどちらも日本語で「彼は家にいる」と訳すことができますが、それぞれの原文に含まれているニュアンスは異なります。inは一定の広さがある空間をイメージさせる前置詞で、物や人が「空間の中にある・いる」というニュアンスで使われます。つまり、“He is in the house.”という文章は、彼が家の外にある庭や車庫ではなく、「家という建物の中にいる」ということを表します。

inが「広い空間の中に」というニュアンスをもつのに対し、atは「ある特定の場所に」いるというニュアンスをもっており、例えば指で地図の上の一点を指して「ここにある・いる」と言うイメージで使います。従って、“He is at home.”という文章は、彼が庭や車庫を含めた家という場所にいるということ、つまり「外出をしておらず家にいる」ことを表します。

insideはinと同様に「(空間)の中に」あることを表しますが、inよりも使い方は限られています。insideは内側と外側を隔てる物理的な境界線があることをイメージさせる前置詞で、“There is a key inside the box.”(箱の中に鍵がある)、“The boy was waiting for his mother inside the store.”(男の子は母親を店の中で待っていた)のように、入れ物の「内部にある」、または壁などの「内側にある・いる」というニュアンスで使われます。

insideとinは、“I was in[inside] the house.”のように置き換えられる場合もあります。ただし、insideは物理的な境界線をイメージさせる単語であるため、「私は日本に住んでいる」、「私の両親は九州に住んでいる」のように場所を表す場合には使うことができません。このような場合には“I live in Japan.”、“My parents live in Kyushu.”のようにinを使います。

insideの反対語はoutsideで、“The boy was waiting for his mother outside the store.”(男の子は母親を店の外で待っていた)のように、入れ物や壁などの「内側・外側にある・いる」というニュアンスで使われます。insideとoutsideに由来する名詞にinsider(組織などの内部の人間)とoutsider(部外者、よそ者)がありますが、これら二つの単語からも、insideとoutsideが境界線の内側と外側を明確に区別する前置詞であることが分かります。

onとaboveとoverの使い分け

ある物が「~の上に」あるという位置関係を表す前置詞の中で最もよく使われるのはon、above、overです。onは二つの物が接触している場合に使い、例えば“I put the bottle on the table.”(テーブルの上に瓶を置いた)といった使い方が代表的です。onは二つの物が接触していることを表すので、a picture on the wall(壁にかかった絵)や、a stain on the ceiling(天井についたしみ)といった使い方もできます。

aboveはonのようにある物が別の物の上に接触してある状態を表すのではなく、“The sun rose above the horizon.”(太陽が地平線の上に昇った)のように、何かの「上の方にあること」を表します。overは“The dog jumped over the fence.”(犬が塀を飛び越えた)のように何かの上を通ることを表す場合、または“I put my hands over my ears.”(私は両手で耳をふさいだ)のように、上の物が下の物を覆っている状態を表す場合に使います。

belowとunderとunderneathの使い分け

ある物が「~の下に」あるという位置関係を表す前置詞の中で最もよく使われるものの一つはbelowです。belowは“Please see the figures below.”(下の図をご覧ください)のように、何かがより低い位置にあることを表します。beneathはbelowの類語ですが、「真下に」あるというニュアンスをもちます。

underもbelowと同様に頻繁に使われる前置詞ですが、“I hid under the table.”(私はテーブルの下に隠れた)のように、「隠れている」、または「覆われている」というニュアンスで使われることが多いです。underneathはunderよりも上下にある物の位置がより近いことを表し、「隠れている」、「覆われている」というニュアンスをより強くもちます。

below、beneath、under、underneathの中で使用される頻度が最も高いのはbelowとunderです。beneathとunderneathは硬い表現で、頻繁には使われません。なお、これら4語の中で最も表現として硬いのはbeneathです。

betweenとamongとamidの使い分け

betweenとamongは、どちらもある物が何か「の間に」あることを表す前置詞です。betweenは二つの物の間にある場合、amongは複数の物の間にある場合に使います。amidはbetweenとamongよりも硬い表現で、たくさんの物に囲まれているというニュアンスをもちます。

nearとbyとbesideの使い分け

near、by、besideはいずれも何かが「~の近くに」あることを表します。それぞれに表す対象との間の距離が異なり、byはnearよりも近く、besideはbyよりもさらに近くにあることを表します。besideは、単語の中にside(側)が入っていることから推測できるように、「横に並んでいる」というニュアンスをもちます。nearとbyは、横に限らず、前や後にある場合にも使えます。

手段を表すbyとwithとviaの使い分け

by、with、viaはいずれも手段や方法を表します。byは最も幅広く使うことができ、by train(電車で)、by credit card(クレジットカードで)、by phone(電話で)のように交通手段や支払い方法、コミュニケーションの手段などを表します。withはbyよりもやや使い方が限られており、with one hand(片手で)やwith a pencil(鉛筆で)のように、体の一部や道具を使って何かをする場合に主に使います。viaはbyとwithほど頻繁には使われない硬い表現で、via e-mail(メールで)やvia airmail(航空郵便で)のように、コミュニケーションの手段を表して主に使います。多くの場合、viaはbyと置き換えが可能です。

時間を表すatとinとonの使い分け

atは場所についてある一つの地点を表す前置詞として「in, at, insideの使い分け」で説明しましたが、時間を表す前置詞としても使えます。at 8 o’ clock(8時に)のように具体的な時刻を表す場合に使うことが多いですが、at the start(始めに、開始時に)、at lunchtime(昼食時に)のように、一つの時点や短い時間帯を表す場合にも使います。

onは、on Wednesday(水曜日に)や、on January 1st(1月1日に)のように、曜日や日付を表す場合に用います。inは、in a week(1週間で)、in January(1月に)、in 2017(2017年に)、in winter(冬に)のように、週や月、年や季節などを表す場合に使います。

上述したように、at、on、inの順に表す時間は長くなりますが、例外的な使い方もあります。午前や午後、あるいは夕方は一日の中の限られた時間帯ですが、atやonではなく、inを使ってin the morning(朝に、午前中に)、in the afternoon(午後に)、in the evening(夕方に)と表現します。また、「夜に」と述べたい場合にはat nightという決まった表現を使います。

時間を表す名詞の中で前置詞を必要としないものもあります。yesterday(昨日)、today(今日)、tomorrow(明日)は、“I made these cookies yesterday.”(このクッキーは昨日作った)、“I will do my math homework today.”(今日数学の宿題をやるつもりだ)、“I need to submit this report tomorrow.”(明日この報告書を提出しないといけない)、のように通常前置詞をつけずに用います。

above

[前置詞での主な意味]
 (位置が)~の上に、上の方に。(数・基準・年齢などが)~より上に。

[発音]
 əbʌ̀v アバヴ(アクセントは、バ)

[例文]
 Jane hung the picture on the wall above her desk.
 訳:ジェーンはその絵を机の上の壁にかけた。

【BACK】

amid

[前置詞での主な意味]
 (混乱・無秩序)の真っただ中に。~の真ん中に。

[発音]
 əmìd アミッド(アクセントは、ミ)

[例文]
 The prisoner escaped amid the confusion.
 訳:混乱の真っただ中で囚人が逃げた。

【BACK】

among

[前置詞での主な意味]
 (位置が)~の間に。

[発音]
 əmʌ̀ŋ アマング(アクセントは、マ)

[例文]
 There are some picnic tables among the trees.
 訳:木々の間にピクニック用のテーブルがいくつかある。

【BACK】

at

[前置詞での主な意味]
 (場所・地点)に、で。(時刻)に。

[発音]
 ət, ǽt アット(アクセントは、ア)

[例文]
 She is waiting at the bus stop.
 訳:彼女はバス停で待っている。

 Let’s meet at 10 o’clock.
 訳:10時に会いましょう。

【BACK】

below

[前置詞での主な意味]
 (位置が)~より下に・(数・量)~より下で。

[発音]
 bilòu ビロウ(アクセントは、ロ)

[例文]
 There is a parking lot below the building.
 訳:その建物の下に駐車場がある。

【BACK】

beneath

[前置詞での主な意味]
 (位置が)の下に、真下に。(地位・能力が)~より低く。

[発音]
 binìːθ ビニース(アクセントは、ニー)

[例文]
 We felt the Earth shake beneath our feet.
 訳:私達は足元の地面が揺れるのを感じた。

【BACK】

beside

[前置詞での主な意味]
 (位置が)~のそばに、横に。~と比べると。

[発音]
 bisàid ビサイド(アクセントは、サ)

[例文]
 I reserved a table beside the window.
 訳:窓際のテーブルを予約した。

【BACK】

between

[前置詞での主な意味]
 (物の位置が)(二つの物)の間に。(時刻が)~の間に。(数量が)~の中間に。

[発音]
 bitwìːn ビトゥウィーン(アクセントは、ウィー)

[例文]
 There is a narrow path between the two houses.
 訳:2軒の家の間に小道がある。

【BACK】

by

[前置詞での主な意味]
 (手段・方法)によって。(時)までに。(場所)のそばに。

[発音]
 bai, bái バイ(アクセントは、バ)

[例文]
 I go to school by bicycle.
 訳:私は自転車で学校に行く。

【BACK】

in

[前置詞での主な意味]
 (場所・容器)の中に、中で。(月・年・季節)に。

[発音]
 in イン

[例文]
 They are in the living room.
 訳:彼らはリビングにいる。

 The store is scheduled to open in January.
 訳:その店は1月に開店予定だ。

【BACK】

inside

[前置詞での主な意味]
 (容器・建物・地域・組織など)の内側に。

[発音]
 insàid インサイド(アクセントは、サ)

[例文]
 There were some old letters and postcards inside the box.
 訳:箱の中に古い手紙とはがきが入っていた。

【BACK】

near

[前置詞での主な意味]
 (場所・時間が)~の近くに。

[発音]
 nìər ニア(アクセントは、ニ)

[例文]
 There is a 24-hour supermarket near my house.
 訳:私の家の近くに24時間営業のスーパーがある。

【BACK】

on

[前置詞での主な意味]
 (接触していることを表して)(物)の上に。(壁など)にかかって。(~曜日)に。

[発音]
 ɑːn オン

[例文]
 There is a book on the table.
 訳:テーブルの上に本がある。

【BACK】

outside

[前置詞での主な意味]
 (場所が)~の外に。

[発音]
 àutsaid アウトサイド(アクセントは、ア)

[例文]
 There is a large sign outside the restaurant.
 訳:そのレストランの外に大きな看板がある。

【BACK】

over

[前置詞での主な意味]
 (物・場所)の上を超えて、向こうに。(布などで)覆って。(数量が)~より多く。

[発音]
 òuvər オウヴァー(アクセントは、オ)

[例文]
 A helicopter flew over our house.
 訳:ヘリコプターが私達の家の上を飛んで行った。

【BACK】

under

[前置詞での主な意味]
 (位置)の下に。(数量・基準が)~未満の。(支配・管理・影響など)のもとに。

[発音]
 ʌ̀ndər アンダー(アクセントは、ア)

[例文]
 My dog often sleeps under that table.
 訳:私の犬はよくあのテーブルの下で寝る。

【BACK】

underneath

[前置詞での主な意味]
 (位置)の下に、真下に。(支配など)を受けて。

[発音]
 ʌ̀ndərníːθ アンダーニース(アクセントは、ニー)

[例文]
 The boy was hiding underneath the covers.
 訳:その男の子は寝具の下に隠れていた。

【BACK】

via

[前置詞での主な意味]
 (交通機関の移動が)~経由で。(送付の方法などが)~によって。

[発音]
 váiə ヴァイア(アクセントは、ヴァ)

[例文]
 We flew to London via Frankfurt.
 訳:私達はフランクフルト経由の飛行機でロンドンに行った。

 I sent the assignment via email.
 訳:課題をメールで送った。

【BACK】

with

[前置詞での主な意味]
 (人)と一緒に。(道具・手段)を使って。

[発音]
 wíð ウィズ(アクセントは、ウィ)

[例文]
 I went shopping with my sister yesterday.
 訳:昨日、姉と一緒に買い物に行った。

 I signed the contract with a pen.
 訳:ペンで契約書にサインをした。

【BACK】

以上、ご閲覧ありがとうございました。

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