TOEIC Part5 問題集 Vol.2-2 | 英語ネイティブ先生作成

このシリーズではアメリカ人の英語教師が作成するTOEIC Part5 練習問題とその解き方や英文法を解説します。

TOEIC Part5 短文穴埋め問題 Vol.2-2

英文の空欄に該当する最も適切な単語やフレーズを(A)~(D)の選択肢から選んでください。

Question #6

It was resolved that the personnel department would not __________ off recruitment until next month but rather start recruiting this week.

(A) leave
(B) call
(C) kick
(D) put





※問題の解答は下にあります↓




Q6の解説(句動詞の語彙問題)

【問題文】
It was resolved that the personnel department would not put off recruitment until next month but rather start recruiting this week.

人事部が人材募集を来月まで延期せず、今週にも開始することが決議された。

(A) leave (B) call (C) kick (D) put

It was resolved that〜は「〜ということが決定された、議決された」という意味で、国や団体が決定事項を通知するときによく使われる堅めの表現です。

“the personnel department”は「人事部」の意味。“not A but rather B”は「AではなくB」の意味。

【解き方】
“not __________ off recruitment ~ but rather start recruiting”が、構文の「not A but rather B」だと分かれば、空所には start の反対語が入ることが推測可能です。「募集を開始する」の反対は「募集を延期する」です。この論理から正解の put off(〜を延期する)を導きだします。

【不正解の選択肢】
(A) leave offはある活動や話などを「中断する、停止する」という意味の句動詞です。雨などが「やむ」という場合にも使うことができます。

一見正解に見えますが、文の後半にuntil「〜まで」があることがポイントです。untilは動作や状態の継続が終了する時点を表し、leave offのような瞬間的に行われる動作と一緒に用いられることはありません。

[例] Where did we leave off last week?

先週はどこで終わりましたか? (授業の進度を確認するときのフレーズ)

(B) call offはイベントや約束を「取り消す」という意味の句動詞です。これもleave offと同じようにuntilと一緒に使うことができません。

[例] The baseball game was called off because of inclement weather.

天候が荒れたので野球の試合は中止になった。

(C) kick offはイベントや仕事などが「始まる」という句動詞です。「〜を始める」と他動詞的に使うこともできます。文中の”not〜 but rather”以下の意味に合わないため不正解です。

[例] Let’s kick off the party with a toast!

乾杯してパーティを始めよう!

【答え】
(D) put

Question #7

For the new advertising project, the client is interested in an obedient team that will __________ the terms of the contract.

(A) live with
(B) abide by
(C) pass on
(D) put up with





※問題の解答は下にあります↓




Q7の解説(句動詞の語彙問題)

【問題文】
For the new advertising project, the client is interested in an obedient team that will abide by the terms of the contract.

新規広告計画事業にあたり、クライアントは契約条件を遵守する、従順なチームに興味を持っています。

(A) live with (B) abide by (C) pass on (D) put up with

client(クライアント)は「顧客」を意味します。customerとの違いは、customerが「物やサービスを購入する客」を指すことに対し、clientは「知識や経験のある専門家や団体などからサービスやアドバイスを受ける客」を指すことです。obedientは「従順な」という意味の形容詞。“be obedient to”で「~に従順だ」という意味で用います。“the terms of contract”は「契約条件」のことです。契約社会である欧米では頻出の表現です。“the term of contract”と単数形になる場合は、「契約期間」を表します。

【解き方】
選択肢は全て動詞句です。このような場合は、その動詞句が、文脈に沿っているか、用法として間違いがないか、で判断します。関係代名詞thatの先行詞はteamです。an obedient team(従順なチーム)が、“the teams of contract”(契約条件)をどうするのかが表された表現を選びます。従順なチームは、契約条件に従うと考えられます。また、“abide by the contract”(契約を遵守する)という表現は非常によく用いられます。“abide by”が正解です。

【不正解の選択肢】
(A) live with は「(問題など)を抱えて暮らす」という意味があります。“the terms of contract”(契約条件)を抱えて暮らすという表現は文意に合わないのでNG。

[例] You must live with your pain.

あなたは痛みを抱えて暮らさなければならない。

(C) pass on は「~を移す」という意味です。“the terms of contract”(契約条件)を移すという表現は不自然です。「契約を移行する」という意味ならば“transfer the contract”と表現します。

[例] I will pass on the message to her.

私が彼女にメッセージをお伝えします。

(D) put up with は「~を我慢する」という意味です。文意に合わないのでNG。

[例] I couldn’t put up with the noise in the city.

町の騒音に我慢できなかった。

【答え】
(B) abide by

Question #8

There has been a 7% loss of weekday __________ in the newspaper industry due to declining advertising sales.

(A) circulation
(B) subscription
(C) issues
(D) copies





※問題の解答は下にあります↓




Q8の解説(名詞の語彙問題)

【問題文】
There has been a 7% loss of weekday circulation in the newspaper industry due to declining advertising sales.

新聞業界では、広告収入の減少により、平日の発行部数が7%下落している。

(A) circulation (B) subscription (C) issues (D) copies

現在完了形であることから、単なる過去の出来事ではなく、ある一定の期間を経て現在に至る状況であるということが読み取れます。lossが具体的な「損失」を表す場合は可算名詞です。“due to”は「~が原因で」の意味で、「due to 名詞(句)/動名詞」と続きます。ここでは副詞として機能する前置詞句“due to declining advertising sales”を形成しています。ただし、叙述用法で用いられる場合は「be due to動詞原型」で「~することになっている」という意味になります。

【解き方】
選択肢は全て新聞業界に関連した語句です。その中で“declining advertising sale”(広告収入の減少)により7%失われるものが何かを考えます。「発行部数」を意味するcirculationが正解です。

【不正解の選択肢】
(B) subscription は「予約購読」の意味。文意に合わないのでNG。

(C) issues は「(発行された雑誌や新聞などの)号」の意味。文意に合わないのでNG。

(D) copies は「印刷の原稿」の意味。文意に合わないのでNG。

【答え】
(A) circulation

Question #9

Ms. Curchin’s professional references __________ her resume which claimed she was a creative and well established interior designer.

(A) to certify
(B) certified that
(C) were certified
(D) have certified





※問題の解答は下にあります↓




Q9の解説(動詞の文法問題)

【問題文】
Ms. Curchin’s professional references have certified her resume which claimed she was a creative and well established interior designer.

カーチンさんの経歴に関する推薦状は、彼女がクリエイティブで定評のあるインテリアデザイナーであると主張する彼女の履歴書を保証している。

(A) to certify (B) certified that (C) were certified (D) have certified

主部のprofessional referencesは、前職の上司など第三者に経歴を保証してもらう「推薦状」という意味です。resumeは「履歴書」という意味です。従位節の“which ~ designer”は形容詞節でher resumeを修飾しています。

【解き方】
“Ms. ~ references”(主語)の次に続く単語は動詞だとすぐに分かります。選択肢で動詞の機能を果たすのは“certified that”、“were certified”、“have certified”のいづれか。空所に(D) have certifiedを入れると“Ms. ~ references”が“her resume”を保証しているという意味で文意が通るから正解。

【不正解の選択肢】
(A) to certifyはto不定詞です。これは準動詞だから空所に入れると文法エラーです。

(B) certified that は「主語+他動詞certify+that節」の正しい語法です。しかし、“her resume which claimed she ~ designer”がthat節の要件を満たしていないから(B)は文法エラーです。

[例] Her former boss certified that she was a creative and well established interior designer.

彼女の元上司は、彼女が創造的で定評のあるインテリアデザイナーであることを証明した。

(C) were certified は「be+他動詞certifyの過去分詞」の受動態だから動詞の機能は果たせますが、“were certified + her resume”のように書くと語法エラーです。certifiedの後に前置詞asを置けば“~ references were certified as her resume”でcertifiedの語法としては正しいですが、「推薦状は彼女の履歴書として認定された」という変な文意になりNGです。

【答え】
(D) have certified

Question #10

A toy company is planning to stop using shrink wrap that is __________ found on game packaging to protect the environment.

(A) exceptionally
(B) persistently
(C) fortunately
(D) frequently





※問題の解答は下にあります↓




Q10の解説(副詞の語彙問題)

【問題文】
A toy company is planning to stop using shrink wrap that is frequently found on game packaging to protect the environment.

玩具メーカーは、環境保護のため、ゲーム用品の梱包で頻繁に見られる収縮包装の使用中止を計画しています。

(A) exceptionally (B) persistently (C) fortunately (D) frequently

問題文は次の2つの節と句から構成されています。

(主節) A toy company is planning to stop using shrink wrap

(関係詞節) that is frequently found on game packaging

(副詞句) to protect the environment

関係代名詞(that)が導く「関係詞節」は先行詞wrapを修飾しています。onは「~の上に」とよく訳されますが、本来、接触していることを表す前置詞です。“a picture on the wall”(壁にかかった絵)、“a house on a river”(川沿いの家)、“swear on the bible”(聖書にかけて誓う)などと用いられます。最後の“to protect the environment”(環境を守るために)は主節にかかる副詞句で、収縮包装の使用中止を計画している理由となります。

“shrink wrap”(収縮包装)は熱収縮フィルム包装の意味。

【解き方】
選択肢はすべて副詞ですので、それが修飾する動詞との意味的な関わりを見極めます。ここでは“shrink wrap”(収縮包装)が見られる「程度」を表します。 正解はfrequently(頻繁に)です。

【不正解の選択肢】
(A) exceptionally は「並外れて」という意味。主にポジティブな意味で用いられ例外的な様子を表します。文意に合わないのでNG。

(B) persistently は「しつこく、持続的に」という意味。形容詞形はpersistent(しつこい)で“persistent in~”で「~に根気強くて」という意味。文意に合わないのでNG。

(C) fortunately は「幸運にも」という意味。”fortune”(富、幸運)の派生語です。文意に合わないのでNG。

【答え】
(D) frequently

TOEIC Part5 短文穴埋め問題 Vol.3-1

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