TOEIC Part5 中上級レベル問題 (No.5)

このシリーズではTOEIC満点エキスパートが作成する、TOEIC Part5 中上級レベル(スコア730~799点)問題と英文法解説を公開します。

今回は英文法問題を3問公開します。解説はTOEIC中級者向けに書いています。

TOEIC Part5 短文穴埋め問題No.5 (中上級レベル)

英文の空所に該当する最も適切な単語やフレーズを(A)~(D)の選択肢から選んでください。

Part5 穴埋め問題 Q1

The survey has revealed that _______ employees are satisfied with their jobs regardless of the fact that their company is one of the highest-paying in the region.

(A) most
(B) few
(C) majority
(D) minority




※問題の解答は下にあります↓





Q1の解説(数量形容詞の問題)

【英文】
The survey has revealed that few employees are satisfied with their jobs regardless of the fact that their company is one of the highest-paying in the region.

この地域で一番給料の高い会社のひとつにも関わらず、従業員のほとんどは仕事に満足していないとアンケート調査により判明した。

(A) most (B) few (C) majority (D) minority

【解説】
employeesを修飾する語に関する問題です。文法の観点、内容の観点から判断していきます。
まず文法に関して、選択肢(C)と(D)に着目します。この2つは名詞なので、他の名詞を修飾する際にはmajority [minority] of + 名詞 という使い方をします。今回はofがないので誤りです。

次に内容に関して、選択肢(A)と(B)に着目します。どちらも文法上は正しい形なので、内容から判断していきます。空欄に選択肢(A)(B)を入れて考えてみましょう。

The survey has revealed that ( most / few ) employees are satisfied with their jobs regardless of the fact that their company is one of the highest-paying in the region.

※regardless of A 「Aに関わらず」、fact that + S V 「S Vという事実」

「自分たちの会社が地域で最も給料が高い会社の一つだという事実」というのは「いい事実」と考えられます。
そうすると「いい事実があるにも関わらず → 満足していない」という流れが自然です。
そのため「満足していない」という否定のニュアンスを作れる選択肢(B)が正解です。

選択肢(A)や選択肢(C)も以下のようにnotを使い否定文にすると自然な内容になります。

The survey has revealed that ( most / majority of ) employees are ( not ) satisfied with their jobs regardless of the fact that their company is one of the highest-paying in the region.

「自分たちの会社が地域で最も給料が高い会社の一つだという事実にも関わらず、(ほとんどの)従業員は自分たちの仕事に満足(していない)と調査が明らかにした。

選択肢(D)minority of + A「少数のA」を、few A「ほとんどのAは〜ない」と同じように使うことは一般的にしないので、今回の文をminority ofで書き換えることはできないこともポイントです。

【答え】
(B) few

Part5 穴埋め問題 Q2

The Midwest region had the second highest sales total in the company last quarter, _______ by the Northeast region in first.

(A) preceded
(B) pursued
(C) followed
(D) led




※問題の解答は下にあります↓





Q2の解説(単語を選ぶ問題)

【英文】
The Midwest region had the second highest sales total in the company last quarter, preceded by the Northeast region in first.

前の四半期に中西部は総売上高が社内2位で、1位の北東部に先行された。

(A) preceded (B) pursued (C) followed (D) led

【解説】
選択肢はすべて同じ品詞なので、内容に合う意味の動詞を選ぶ問題です。空欄にそれぞれの選択肢を入れて、後半部分を見ていきましょう。

( preceded / pursued / followed / led ) by the Northeast region in first.

北東エリアが(先行して / 追われて / 続いて / 率いて)一番だった。

和訳だけだと、なんとなく目星はつけられても、まだ不明確です。そこで英語の構造に注目します。
まずカンマのあとの、過去分詞+by the Northeast region in firstはどのような構造でしょうか。主節のあとに、カンマ+分詞句が続いていれば分詞構文です。

例えば、They won the game, cheered by many people.「彼らは試合に勝って、多くの人に祝福された。」では, cheered by many peopleが分詞構文です。
この時、分詞cheeredが文法的に、また意味的に正しいかどうかを判断するには、意味上の主語が重要になります。

では分詞構文cheered by many peopleの意味上の主語は何でしょうか。この例ではthey「彼ら」です。つまり、分詞構文の意味上の主語は(分詞構文内になければ)主節の主語です。

意味上の主語theyと分詞構文cheered by many peopleを合わせる(過去分詞は受動態に、現在分詞は能動態にします)と、They were cheered by many people「彼らは多くの人に祝福された」と文法的にも内容的にも適切な文が出来上がります。この時作られる文が正しければ、分詞構文cheered by many peopleも正しいと判断することができるのです。

次に分詞構文( preceded / pursued / followed / led ) by the Northeast region in firstと意味上の主語The Midwest regionを合わせて、どの選択肢が適切な文になるか見ていきましょう。

選択肢(A)precededはprecede(~より先に行く)の過去分詞形です。分詞構文と意味上の主語を合わせると、The Midwest region was ( preceded ) by the Northeast region in first.「中西部エリアは、1番の北東部エリアに先行された。」となります。

「先行する=先に行く/前に行く」なので、preceded by Aで「Aに追い越された」というニュアンスになります。全文も「中西部エリアはこの前の四半期で会社で2番目の総合営業成績で、1番の北東エリアに先行された(追い越された)。」と自然なので、選択肢(A)が正解です。

選択肢(B)pursuedは、pursue A「Aを追いかける」の過去分詞形です。分詞構文と意味上の主語を合わせると、The Midwest region was ( pursued ) by the Northeast region in first.「中西部エリアは、1番の北東部エリアに追いかけられた。」となります。「2番が1番に追いかけられた」というニュアンスです。「1番が2番に追いかけられた」なら自然ですが、「2番が1番に追いかけられる」では不自然です。
そのため選択肢(B)は不正解です。

選択肢(C)followedはfollow(~の後について行く)の過去分詞形です。分詞構文と意味上の主語を合わせると、The Midwest region was ( followed ) by the Northeast region in first.「中西部エリアは、1番の北東部エリアに続かれた。」となります。順番について述べる時、一般的には「1番に2番が(続く)」のであって、「2番に1番が(続く)」とは言いません。
そのため選択肢(C)は誤りです。

選択肢(D)ledは、lead A「Aを連れて行く/導く」の過去分詞形です。分詞構文と意味上の主語を合わせると、The Midwest region was ( led ) by the Northeast region in first.「中西部エリアは、1番の北東部エリアに導かれた。」となります。英語のleadは、日本語の「1番が2番をリードする(引き離す)」というような使い方はしません。上記の英文は「北東部エリアのおかげで、中西部エリアがどこか目的の場所へ行った」というようなニュアンスになります。
そのため選択肢(D)も不適切です。

【答え】
(A) preceded

Part5 穴埋め問題 Q3

The Board of Directors has not denied that the floundering division may be sold off to a buyer _______ one can be found by the deadline.

(A) although
(B) except
(C) unless
(D) providing




※問題の解答は下にあります↓





Q3の解説(接続詞の問題)

【英文】
The Board of Directors has not denied that the floundering division may be sold off to a buyer providing one can be found by the deadline.

締め切りまでに買手が見つかることを条件に、危機的状況にある部門を売却するかもしれないことを、取締役会は否定しなかった。

(A) although (B) except (C) unless (D) providing

【解説】
選択肢はすべて接続詞なので接続詞の問題です。まずは空欄の前後の内容を見ていきましょう。

空欄の前はThe Board of ~ to a buyer「取締役会は、業績が思わしくない部門を買い手に売却するかも知れないということを否定はしなかった」です。つまり「売却するかも知れないことを暗に認めた」というニュアンスです。

空欄のあとはone can be found by the deadline「期日までにその人(買い手)が見つかる」です。oneは前にある単数名詞a buyerを指しています。oneは不特定同種のものを指します。今回は「誰か買い手となる人」というニュアンスです。では、それぞれの選択肢を見ていきましょう。

選択肢(A)althoughを文に当てはめると、The Board of Directors has not denied that the floundering division may be sold off to a buyer ( although ) one can be found by the deadline.「期日までに買い手が見つかる(けれども)、取締役会は業績が思わしくない部門を買い手に売却するかも知れないということを否定はしなかった(売却するかも知れないことを暗に認めた)」となります。

althoughは逆説の接続詞ですが「買い手が見つかること」と「売却するかも知れない」ことは逆説ではありません。そのため選択肢(A)は不正解です。

選択肢(B)exceptを文に当てはめると、The Board of Directors has not denied that the floundering division may be sold off to a buyer ( except ) one can be found by the deadline.「期日までに買い手が見つかる(こと以外)、取締役会は業績が思わしくない部門を買い手に売却するかも知れないということを否定はしなかった(売却するかも知れないことを暗に認めた)」となります。

except Aは事柄に対して「A以外〜する」というニュアンスになります。今回の文では「買い手が見つかること以外、売却するかも知れないということを認めた」というニュアンスになり、意味が分からない内容になるので、選択肢(B)も不正解です。

選択肢(C)unlessを文に当てはめると、The Board of Directors has not denied that the floundering division may be sold off to a buyer ( unless ) one can be found by the deadline.「期日までに買い手が見つかる(ことがなければ)、取締役会は業績が思わしくない部門を買い手に売却するかも知れないということを否定はしなかった(売却するかも知れないことを暗に認めた)」となります。

「買い手が見つからなければ、売却するかも知れないことを認めた」というニュアンスになりますが、これでは「買い手がいなければ売却、買い手がいれば売却しない」という内容になり不自然なため選択肢(C)は不正解です。

選択肢(D)providing「もし〜なら」は接続詞ifのように条件に対して使う接続詞です。本来は分詞構文を作る分詞ですが、頻繁に使われるため接続詞としても扱われています。

今回の文に当てはめると、The Board of Directors has not denied that the floundering division may be sold off to a buyer ( providing ) one can be found by the deadline.「(もし)期日までに買い手が見つか(れば)、取締役会は業績が思わしくない部門を買い手に売却するかも知れないということを否定はしなかった(売却するかも知れないことを暗に認めた)」となります。

「もし買い手が見つかれば、売却するかも知れないことを認めた」というニュアンスになり、自然な内容なので選択肢(D)が正解です。

【答え】
(D) providing