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「概要」の意味を持つ英単語の使い分け

このシリーズでは英語の色々な類義語を学習します。今回は「概要」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。

「概要」の英単語

summary, outline, overview, abstract, digest, synopsis, sum up, summarize

類義語の使い方とニュアンス

summary

summary は「概要」という意味で使われる最も一般的な名詞です。“The teacher gave them an assignment to write a summary of the book.”(先生はこの本の要約を書くという課題を出した)のように、本や記事、論文などの主な内容をまとめた「要約」の意味で使います。

また、“I will send you a summary of the meeting.”(会議の概要をお送りします)のように、終了した会議の内容をまとめた「概要」という意味でも頻繁に使われます。

outline

outline も「概要」という意味で頻繫に使われる名詞です。summary と outline のニュアンスの違いは、summary は長文を要約した短い文章のイメージで、outline は要点を順番に箇条書きした文章のイメージです。

overview

overview は、広範囲におよぶ物事の全体像をつかむための「概観」を意味します。例えば、“I gave an overview of the company to the new employees.”(新入社員に会社の概要を説明した)という例文は、「会社」という大きな組織の詳細ではなく、全体像を理解するための大まかな説明をしたことを意味します。

abstract

abstract は、学術論文の「抄録(しょうろく)」のことですが、論文を掲載する学術雑誌によっては、抄録が summary と呼ばれていることもあります。

digest

digest は、ニュースや論文などの要点を分かりやすく纏めた「ダイジェスト」の意味です。

sum up

sum up は、句動詞で、“Let’s take a moment to sum up the discussions we’ve had so far.”(これまでの議論の内容を簡潔にまとめる時間をとろう)のように、要点を「簡潔にまとめる」ことを意味します。

summarize

summarize は、上記で説明した名詞 summary の動詞形で「要約する」という意味です。

synopsis

synopsis は、小説や映画の「あらすじ」を意味します。

【目次】

summary

[名詞の主な意味]
 (本文の主な内容をまとめた)要約。[最も一般的な表現]

[発音]
 sʌ́məri サマリー(アクセントは、サ)

[語形変化]
 単数形: summary
 複数形: summaries

[例文]
 The first page contains a summary of the main findings of the survey.
 訳:最初のページには調査の主な結果の概要が記述されている。

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outline

[名詞の主な意味]
 (本文を書き始める前に書く)枠組み、骨子。(要点を箇条書きでまとめた)概略。

[発音]
 áutlàin アウトライン(アクセントは、ア)

[語形変化]
 単数形: outline
 複数形: outlines

[例文]
 I recommend writing an outline before starting to write the main text of your essay.
 訳:エッセイの本文を書き始める前に骨子を作った方がいい。

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overview

[名詞の主な意味]
 (広範囲におよぶことの全体像をつかむための)概観。

[発音]
 óuvərvjùː オウヴァーヴュー(アクセントは、オ)

[語形変化]
 単数形: overview
 複数形: overviews

[例文]
 This chapter presents an overview of the current state of the Chinese labor market.
 訳:この章では中国労働市場の現状を概観する。

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abstract

[名詞の主な意味]
 (学術論文などの)抄録(しょうろく)。

[発音]
 ǽbstrækt アブストラクト(アクセントは、ア)

[語形変化]
 単数形: abstract
 複数形: abstracts

[例文]
 Research articles must include an abstract of no more than 250 words.
 訳:研究論文には250ワード未満の抄録を含めなければならない。

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digest

[名詞の主な意味]
 (ニュース・論文などを分かりやすくまとめた)要約、ダイジェスト。

[発音]
 dáidʒest ダイジェスト(アクセントは、ダ)

[語形変化]
 単数形: digest
 複数形: digests

[例文]
 She read a digest of the news from that week.
 訳:彼女はその週のニュースダイジェストを読んだ。

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synopsis

[名詞の主な意味]
 (小説・映画などの)概要、あらすじ。

[発音]
 sinɑ́psis スィナプスィス(アクセントは、ナ)

[語形変化]
 単数形: synopsis
 複数形: synopses

[例文]
 I decided to read that book after reading the synopsis.
 訳:あらすじを読んでからその本を読むことにした。

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sum up

[句動詞の主な意味]
 (要点を)簡潔に述べる。

[発音]
 sʌ́m ʌ́p サマップ(アクセントは、サ)

[語形変化]
 現在形: sum up
 三人称単数現在形: sums up
 過去形: summed up
 過去分詞: summed up
 現在分詞: summing up

[例文]
 To sum up, it was a very useful workshop and I am glad I took part in it.
 訳:要するにそれはとても役に立つワークショップで、参加してよかったと思う。

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summarize

[動詞の主な意味]
 (主要な内容を)要約する。

[発音]
 sʌ́məràiz サマライズ(アクセントは、サ)

[語形変化]
 現在形: summarize
 三人称単数現在形: summarizes
 過去形: summarized
 過去分詞: summarized
 現在分詞: summarizing

[例文]
 Please summarize the article in your own words.
 訳:自分の言葉でその記事を要約しなさい。

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以上、ご閲覧ありがとうございました。