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TOEIC900点を超える!ブートキャンプ勉強法

英語・英単語・TOEIC学習 Eigo Love

このシリーズでは、TOEICテストで900点以上を取得したTOEIC上級者の勉強法を公開します。

今回はTOEICスコア920点の「Noko T」さんが書いた、TOEICテストで900点を取得するための勉強法をご紹介します。


350点→TOEIC920点!無敵のブートキャンプ勉強法

私は30歳で大好きなイギリスへの留学を決め英語の勉強をはじめました。当時は建築業界で英語とは懸け離れた生活を送っており、初回の試験は1問も回答に自信がなくスコアは350点。しかし、大学レベルの英語文法を理解し数冊のテキストをこなせば1年以内に600点位まではとれるもので、そのレベルで渡英し3年後に帰国しました。

結局、初回試験から10年で920点を獲得するに至りますが、それまでの数年間800点前後をウロウロしていた私が900点を突破するきっかけとなったブートキャンプ(超短期集中)勉強法を紹介します。

TOEICをもうこれで卒業すると決める

自己研鑽のためとの強者もいますが、TOEIC900点を目指す理由で1番多いのはやはり転職ではないでしょうか?履歴書に900点と書かれてあれば確かにインパクトあります。でも、企業ではとりあえず800点前後あれば英語を使用するプロジェクトに携われる場合も多く、毎日の生活で時間がないのを理由にしているうちに数年があっという間に過ぎてしまいます。

いつ転職を考える状況になるか分からないのが今のご時世。もしあなたが800点前後をウロウロしているならまずは900点を突破しTOEICというステージを卒業する決意をしてください。すでに十分な英語力はありますので、あとは短期集中での試験対策だけです。

目指すはTOEIC満点 超短期集中型で攻略

私はスキマ時間も合わせ平日4時間、休日8時間以上の勉強を受験日まで1.5ヶ月(6週間)続けました。6週間であれば業務の調整や家族の理解もなんとかなります。また、人間は21日(3週間)その行為を続けるとそれが習慣になると言われているのですが辛いのも案外すぐ慣れました。

そしてここがポイントですが、900点以上をとるつもりで勉強するのではなく、満点をとる気持ちで勉強をします。負荷を強くかけると伸びしろが全く違うからです。短期集中ならやれます。

TOEICで必要なスキルは2つだけ、独特のパターン化された問題を解答するスキル、時間内に全問解くタイムマネージメントスキルです。教材はTOEIC試験対策だけに絞りました。私はこの期間は全体的な英語力の向上は必要ないと考えたので、BBCやCNN newsを読んだりTEDやPodcastを漠然と聴くのは避けました。

通勤中もTOEICのリスニング問題の会話パターン繰り返し聴きました。そして、リーディングパートはTOEIC公式問題集2-3冊を中心に答えを暗記する位まで何度も繰り返しました。

同じものを何度も解いていると飽きてきますし、これでいいのか不安になる時もありますが、全問正解するまで、そして、そこに登場する全ての単語、言い回しを理解するのが重要です。3回目以降は時間を計りながらスピードを意識し問題を解きました。

実際に使用した教材

  • TOEIC公式問題集3冊
  • 1日1分レッスン!新TOEIC TEST千本ノック!
  • TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
  • TOEIC文法問題640問1/TOEIC presents English Upgrader(スマホアプリ)

スケジュール

[1週間目]
TOEIC公式問題集を解き全体像を再確認:弱点パートを把握

[2週間目]
テキストを通しでこなす:間違った問いの解説を確認 文法、単語チェック

[3週間目]
テキスト繰り返し

[4週間目]
テキスト繰り返し:問題集を解くスピードをあげる

[5週間目]
新しいTOEIC公式問題集を時間を計り解く:弱点パートを再確認

[6週間目]
TOEIC公式問題集を時間を計り繰り返し解く

※音源は1.2倍速で聴くようにしました。
※リーディングパートは点数がとれるセクション(文法)は特に満点を目指し勉強しました。

得意分野と勉強効率の関係

私は海外ドラマや映画は好きで昔からよく観ていましたが試験勉強は苦手です。「3年も海外にいれば900も簡単にとれるのでは? と多くの人が思うかもしれませんが、TOEICのような特殊なビジネス英語は全く違う世界です。でも、リスニングは自然と得意になりイギリスから帰国後すぐのTOEICは755点でリスニングでの点数が475点でした。

TOEICのリスニングパートは聞き逃すと回答することができず焦ってしまうのですが、どのような会話のやりとりか最初の1語 What, How, Do などを聞き取れれば答えが簡単に分かることが多いですし、先の問題文の単語を拾い読みし会話を推測するようにしました。

日本人が試験対策をする時は苦手な部分を先に勉強しようとしますが私は得意分野を生かす方が効率がよいと感じています。必ず点数を稼げるパートがあるのは安心感につながりますし、何より勉強するのが楽しく全体的に辛いと感じる勉強も続けられます。

頭の中を英語脳にする方法

短期集中で勉強していたとしても、家庭や職場では日本語がメインになりがちですよね。脳は理解が楽な方へと偏りがちです。コンディションによっては英語への切り替えがスムーズにできない場合があるので、特に試験日1週間前からは極力日本語を避けます。では英語脳にするには具体的にどうすればよいのでしょう?

五感を使い集中する

英文をただ読む、聞くだけではなく、効果を上げるためにリーディングパートでは英文は音読し、自分の声で発音し耳で聴くようにしました。リスニングパートではシャドーイングしてみることで聞き取れていない部分を確認し暗記して言えるくらいまで練習しました。毎日ウォーミングアップとして10分間、または、英語がすんなり入ってこない時に有効です。

英語で考えるクセをつける

もちろん完璧でなくてよいので頭に浮かぶことを日本語から英語にします。また、視界に入るもの全て通勤電車の中吊広告なども英語に置き換えてみるのもお薦めです。日本語と英語は文法上、語順が違うので、日本語に1度変換することなく英語でダイレクトに考えるクセをつけることでリスニングも聞き返さず1度で理解できるようになりますし、後々スピーキングスキルにも繋がってきます。

900点突破で未来が変わる

私が現在何をしているかというと、グローバルIT会社人事部で外国人駐在員の受け入れをしています。TOEICではネイティブスピーカーのアクセントがリスニングで出題されますが、ビジネスの現場では英語を第2外国語とするメンバーと関わることも多く、それぞれのアクセントやよく使う言い回しも異なり日々勉強が続いています。

TOEICテストで900点を突破したことで、以前は考えられなかったポジションを得ることができました。精一杯頑張ることで未来は変えられることを実感しています。

プロフィールとTOEIC公式認定証

今回のブログ記事を執筆して頂いたライターさんのプロフィールと、TOEIC公式認定証です。

  • Noko Tインテリアの仕事に長く従事した後、英語とデザインを学ぶために渡英。帰国後はグローバルIT企業人事部で外国人社員の受入をしています。彼らの様々な英語に日々悪戦苦闘しながらも充実した毎日を過ごしています。