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例文で学ぶ英文法「未来形・未来進行形」

このシリーズでは、英文法を例文を使って分かりやすく解説します。今回のテーマは「未来形・未来進行形」です。

未来形とは、未来における状態や動作を表す動詞の形です。未来進行形とは、未来における特定の時間にしている最中の動作を表現します。

動詞の未来形

動詞の未来形は、未来における状態や動作を表します。未来形には「will+動詞の原形」と「be going to」の二つの形があります。

willを使った未来形

willを使った未来形は、やや漠然とした計画や、これから決める予定について話す場合に使うことが多いです。

I will make dinner tonight.
今夜は私が夕食を作ります。

I will call you later.
後で電話します。

willを使った未来形は「主語+will+動詞の原形~」で作ります。現在形の場合、主語が三人称単数形であれば一般動詞にはsがつきますが、willを使う際にwillsとする必要はなく、willの後の動詞にもsをつける必要はありません。

【現在形】
He plays basketball.(彼はバスケットボールをする)

【未来形】(誤)
He wills play basketball tomorrow.

【未来形】(誤)
He will plays basketball tomorrow.

【未来形】(正)
He will play basketball tomorrow.
彼は明日バスケットボールをする。

Willの後ろでbe動詞を使う場合には、be動詞は主語の人称や単数・複数にかかわらず、原形のbeにします。

【現在形】
She is here(彼女はここにいます。)

【未来形】(誤)
She will is here soon.

【未来形】(正)
She will be here soon.
彼女はすぐにここに来ます。

【現在形】
They are hungry.(彼らはお腹が空いています。)

【未来形】(誤)
They will are hungry when they come home.

【未来形】(正)
They will be hungry when they come home.
家に帰ってくる頃には、彼らはお腹が空いているでしょう。

willは「主語’ll」に略して使うこともできます。

I will send you an email later.
→ I’ll send you an email later.
後でメールを送ります

be going toを使った未来形

be going toは「これから決める予定」や「漠然とした計画」ではなく、「すでに決まっている予定」や「具体性がある計画」について話す場合に使うことが多いです。

He is going to visit his parents this weekend.
今週末彼は両親を訪ねる。

I am going to go to the cinema with my friend.
私は友達と映画館に行きます。

be going toの未来形は「主語+be going to+動詞の原形」で作ります。willとは異なり、be going toのbeは主語によって変える必要があります。

They are going to work on the assignment together.
彼らは一緒に課題をします。

willの否定文と疑問文

willを使った未来形を否定文にする場合は、willの後に否定語をつけます。

They will not come to the party.
彼らはパーティーに来ません。

I will never call him again.
私は彼に二度と電話しません。

will notはwon’tと略すことができます。

I will not tell anyone your secret.
→ I won’t tell anyone your secret.
あなたの秘密は誰にも言いません。

willを使った未来形を疑問文にする場合はwillを文頭にもってきます。

Will he forgive me?
彼は私を許してくれるでしょうか?

What time will you arrive?
あなたは何時に着きますか?

未来形と「時・条件」の副詞節

未来形の文章に「時」や「条件」を表す副詞節がある場合、たとえ未来のことであっても副詞節内の動詞は現在形にします。

以下の例文の「when she comes back」は、直訳で「彼女が帰ってくる時」を表し、主節「I will tell her to call you」の動詞「tell」を修飾しています。

I will tell her to call you when she comes back.
彼女が帰ってきたら、あなたに電話するよう伝えます。

以下の例文の「if the weather is good」は「もし天気が良ければ」という条件を表し、主節「I will go on a hike」の「go」を修飾しています。

I will go on a hike if the weather is good.
天気が良ければハイキングに行きます。

以下の例文のwhen she will come backは「彼女が帰ってくる時」ではなく、主節Do you knowの動詞knowの目的語の役割を果たしています。

Do you know when she will come back?
いつ彼女が帰ってくるか知っていますか?

以下の例文のif the weather will be good or bad tomorrowは「天気が~であれば」という条件ではなく、主節I don’t knowの動詞knowの目的語になっています。このように、when節やif節が文中で名詞的な役割を果たしている場合には、節内の動詞は未来形にします。

I don’t know if the weather will be good or bad tomorrow.
明日天気が良いかどうか分かりません。

【NOTE】when節やif節の場合は必ず節内の動詞を現在形にするというわけではありません。

未来進行形

未来進行形は、未来の特定の時間にしている動作を表します。未来進行形は「主語+will+be動詞+動詞のing形~」で作ります。

This time next year, I will be living in the US.
来年の今頃、私はアメリカに住んでいます。

I’ll be working until 9 pm tonight.
今夜は9時まで仕事をしています。

現在形と未来形の違い

未来のことを表す場合は未来形を使うと説明しましたが、特に「予定」について述べる場合に現在形を使うことがあります。

以下の例文[1]は、this afternoon(今日の午後)という未来について述べていますが、動詞は現在形です。これは文法的にも問題なく、実際によく使われる表現です。例文[2]は、未来形を使っています。

[1] I have a meeting this afternoon.
今日の午後会議があります。

[2] I will have a meeting this afternoon.
今日の午後会議があります。

上記の例文[1]と[2]は、日本語にすると現在形も未来形も意味は同じですが、ニュアンスに若干の違いがあります。現在形(例文[1])を使うと、その予定が確実であり変更の余地はないというニュアンスが出るのに対し、未来形(例文[2])を使うと、予定が変更される可能性がわずかにあるというニュアンスが出ます。

以下の例文は、現在形を使った未来の予定を表す表現です。

I have an appointment with my doctor at 2 o’clock.
2時に病院の予約をしている。

単純未来・意志未来

単純未来は「意図的に行わない行動」を表し、意志未来は「意図的に行う行動」を表します。

以下の例文はどちらも単純未来です。「明日雨が降る」ことは意図的に行われることではなく、「20歳になる=歳をとる」ことも意図的に行うことではありません。このように、人の意思ではどうにもできないことや、無生物について述べている文章は単純未来と言うことができます。

It will rain tomorrow.
明日は雨だろう。

I will be 20 years old next year.
私は来年20歳になる。

以下の例文はどちらも主語が意図的にしようと思っていることを表している意志未来です。

I will send you an email.
メールします。

I will have a nap.
昼寝します。

例文で学ぶ英文法 (目次)

英文法の一覧と解説