例文で学ぶ英文法「比較」

このシリーズでは、英文法を例文を使って分かりやすく解説します。今回のテーマは「比較」です。

英語の「比較」とは、2つ以上の何か(人・物・事)の性質や数量などを、比較するための英文法です。

比較を表現するには、「比較級」「最上級」と呼ばれる形容詞の「比較変化」を使います。

「AはBよりも~だ」と表現する場合は「比較級」を使い、「Cは日本で一番~だ」と表現する場合は「最上級」を使います。

比較級

「A(主語)はB(比較対象)よりも~だ」と、AとBの程度の順位を表現するには、「形容詞の比較級 + than」を使います。

以下の例文では、形容詞の形が「比較級」へ変化しています。このような変化を「比較変化」と呼びます。

She is busier than me.
彼女は私より忙しいです。

The Earth is larger than Mars.
地球は火星より大きいです。

Winter is colder than summer.
冬は夏より寒いです。

This book is more interesting than that book.
この本はあの本より面白いです。

以下の例文では、副詞の「quietly」が「比較級」へ変化しています。
副詞句の「more quietly than Henry」が、「talks」を修飾しています。

Greg talks more quietly than Henry.
グレッグはヘンリーより静かに話します。

比較級の比較変化

ここでは形容詞の原級を、比較級へ変化させる仕組みを説明します。

「原級 + er」(1音節の場合):

形容詞または副詞の単語が、1音節の場合は、語尾に「er」を付けて比較級を作ります。

small(小さい)→ smaller(より小さい)
short(短い)→ shorter(より短い)
tall(高い)→ taller(より高い)
fast(速く)→ faster(より速く)
young(若い)→ younger(より若い)
hard(硬い)→ harder(より硬い)

「原級 + r」(語尾がeで終わる単語):

形容詞または副詞の単語の語尾が、eで終わる場合は、「r」を付けて比較級を作ります。

large(大きい)→ larger(より大きい)
fine(素晴らしい)→ finer(より素晴らしい)

「more + 原級」(2音節以上の場合):

形容詞または副詞の単語が、2音節以上の場合は、単語の前に「more」を付けて比較級を作ります。

interesting(おもしろい)→ more interesting(よりおもしろい)
beautiful(美しい)→ more beautiful(より美しい)
quietly(静かに)→ more quietly(より静かに)
serious(深刻な)→ more serious(より深刻な)

比較変化の例外

比較変化の例外1:

以下の形容詞はすべて1音節ですが、比較級にする場合は「more」を付けます。

fun → ✖:funner | 〇:more fun
real → ✖ realer | 〇 more real
right → ✖ righter | 〇 more right
wrong → ✖ wronger | 〇 more wrong

比較変化の例外2:

以下の例のように、動詞の過去分詞が形容詞になった単語は、1音節であっても「more」を付けます。

tired → ✖ tireder | 〇 more tired
bored → ✖ boreder | 〇 more bored

比較変化の例外3:

2音節以上の場合でも、末尾が「y」の形容詞は、「y」を「i」へ変えて「er」を付けて、比較級を作ることがあります。

busy(忙しい)→ busier(より忙しい)
happy(幸せな)→ happier(より幸せな)
healthy(健康的な)→ healthier(より健康的な)
sleepy(眠い)→ sleepier(より眠い)

※上記の単語は、more busy、more happy、more healthy、more sleepy、のように「more」を付けて比較級を作ることも可能ですが、「ier」形の方が一般的です。

最上級

「A(主語)は~の中で、1番~だ」と表現するには、「the + 形容詞の最上級 + 前置詞句/関係代名詞節」を使います。

以下の例文では、形容詞の形が「最上級」へ変化しています。このような変化を「比較変化」と呼びます。

Paul is the youngest boy in the class.
ポールはクラスの中で最も若い男の子です。

This watch is the most expensive in the world.
この腕時計は最も高いです。

以下の例文の「I have ever eaten」は関係代名詞節です。先行詞は「cake」で、目的格の「which」は省略しています。

This is the tastiest cake I have ever eaten.
これは今まで食べた中で、一番おいしいケーキです。

以下の例文の「efficiently」は副詞です。「the most efficiently」が副詞句として、「works」を修飾しています。

Christina works the most efficiently.
クリスティーナは最も効率的に働きます。
※副詞の最上級の「the」は省略できます。

最上級の比較変化

ここでは形容詞の原級を、最上級へ変化させる仕組みを説明します。

「原級 + est」(1音節の場合):

形容詞または副詞の単語が、1音節の場合は、語尾に「est」を付けて最上級を作ります。

short(短い)→ shortest(最も短い)
tall(高い)→ tallest(最も高い)
fast(速く)→ fastest(最も速く)
hard(硬い)→ hardest(最も硬い)

「原級 + st」(語尾がeで終わる単語):

形容詞または副詞の単語の語尾が、eで終わる場合は、「st」を付けて最上級を作ります。

large(大きい)→ largest(最も大きい)
fine(素晴らしい)→ finest(最も素晴らしい)

「most + 原級」(2音節以上の場合):

形容詞または副詞の単語が、2音節以上の場合は、単語の前に「most」を付けて最上級を作ります。

interesting(おもしろい)→ most interesting(最もおもしろい)
beautiful(美しい)→ most beautiful(最も美しい)
quietly(静かに)→ most quietly(最も静かに)

比較変化の例外

比較変化の例外1:

2音節以上の場合でも、末尾が「y」の形容詞は、「y」を「i」へ変えて「est」を付けて、最上級を作ることがあります。

busy(忙しい)→ busiest(最も忙しい)
happy(幸せな)→ happiest(最も幸せな)
healthy(健康的な)→ healthiest(最も健康的な)
sleepy(眠い)→ sleepiest(最も眠い)

比較変化の例外2:

以下の単語のように、単語それ自体に「最も」というニュアンスが含まれている場合は、最上級(や比較級)ではあまり使いません。

complete(完全な)、perfect(完璧な)、favorite(特に好きな)、etc.

theの有無

形容詞の最上級を用いる場合には、基本的にestをつけた形容詞の前、またはmostの前にtheをつけます。

theをつける場合:

以下の例文のように、限定用法の最上級には必ず「the」を付けます。

Paul is the youngest person in the office.
ポールは社内で一番若い。

I’m the happiest person in the world.
私は世界で一番の幸せ者です。

He is the most attractive person in the office.
彼は社内で一番魅力的だ。

theをつけない場合:

以下の例文[1][2]では「the」を付けません。例[1]では、家族と一緒にいる時の自分と、そうではない時の自分の、心境が比較されており、例[2]では、ワンピースを着ている時の自分と、そうではない時の自分が比較されています。このように、同じ1人の人物や物の中で、比較をする場合には「the」をつけません。

[1] I feel happiest when I’m with my family.
家族と一緒にいる時が一番幸せだ。

[2] I feel most attractive when I’m wearing this dress.
このワンピースを着ている時が、私は一番魅力的に見えると思う。

theを省略できる場合:

以下の例文のように、副詞の最上級の場合には、theは省略可能です。

She runs the fastest in the class.
She runs fastest in the class.
彼女はクラスで最も走るのが速い。

比較対象の「in」「of」

最上級の後の前置詞句は、「in」または「of」を使って比較対象を表します。

以下の例文のように、広くやや漠然とした範囲を比較対象としている場合は「in」を使います。

This is the oldest tree in the world.
これは世界で最も樹齢を重ねた木だ。

He is the tallest kid in the class.
彼はクラスで一番背が高い。

以下の例文のように、より具体的なものを比較対象としている場合には「of」を使います。

Jenny is the oldest of my four sisters.
ジェニーは四人姉妹のうち一番年上だ。

My son is the tallest of the three boys over there.
あそこにいる3人の男の子達の中で一番背が高いのが私の息子です。

比較級・最上級の不規則変化

不規則に語形変化する形容詞の比較級と最上級の一覧です。

原級比較級最上級
good, wellbetterthe best
badworsethe worst
fewfewerthe fewest
much, manymorethe most
far(さらに、はるかに)furtherthe furthest
far(遠い)fartherthe farthest
little(少量の)lessleast

同等比較(as~as構文)

同等比較の「as~as構文」は、「主語が比較対象と同じくらい~である」ことを表す構文です。

「as」と「as」の間には形容詞、または副詞の原級を置き、2つ目の「as」の後ろには名詞、または代名詞の目的格を用います。

【形容詞】
John is as tall as Mike.
ジョンはマイクと同じくらい背が高い。

My laptop is as old as yours.
私のノートパソコンはあなたのノートパソコンと同じくらい古いです。

【副詞】
She works as hard as others.
彼女は他の人と同じくらい一生懸命やっています。

I ran as fast as I could.
私はできる限り速く走った。
※(直訳)私は私が可能であるのと同じくらい速く走った。

以下の例文のように、否定形の「not as~as」にすると、「主語が比較対象ほど~ではない」という意味になります。

John is not as tall as Mike.
ジョンはマイクほど背が高くない。

She does not work as hard as others.
彼女は他の人ほど一生懸命にやっていない。

以下の例文のように、倍数を表す単語と「as~as構文」を一緒に使うことで、「主語は比較対象よりも~倍は~だ」という比較を表すこともできます。

My laptop is twice as old as yours.
私のノートパソコンはあなたのノートパソコンの2倍は古い。

She can run three times as fast as I can.
彼女は私の3倍は速く走れる。

as~as構文の否定形と比較級の違い

「as~as構文の否定形」(not as~as)と「比較級」は似ていますが、ニュアンスが違います。

以下の例文[1][2]はどちらも、二人のうちメアリーの方が背が低いことを表していますが、含まれるニュアンスは異なります。
比較級を使った例文[1]は、メアリーとジェーンの背の高さをただ比較しています。これに対し「not as~as」を使った例文[2]は、メアリーとジェーンのどちらも背が高いことが前提とされており、「メアリーもジェーンもどちらも背が高いが、二人のうちではメアリーの方が低い」というニュアンスをもっています。

[1] Mary is shorter than Jane.
メアリーはジェーンより背が低い。

[2] Mary is not as tall as Jane.
メアリーはジェーンほど背が高くない。

以下の例文も、「ジャックとマークはどちらも泳ぐのが速いが、ジャックはマークと比べると遅い」というニュアンスがあります。

Jack does not swim as fast as Mark.
ジャックはマークほど泳ぐのが速くない。

例文で学ぶ英文法 (目次)

英文法の一覧と解説

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