トランプ ジョークの和訳と英語フレーズ解説 (感嘆文 / 仮定法過去完了)

2025年2月28日、アメリカのドナルド・トランプ大統領とイギリスのキア・スターマー首相による会談がホワイトハウスで実現しました。

会談後の記者会見では、トランプ大統領がスターマー首相のアクセントについて、興味深い賞賛の言葉を述べる場面がありました。

本記事では、このトランプ大統領の発言を詳しく紹介し、そこに含まれる文法のポイントを詳しく見ていきます。

英語フレーズの和訳と背景

会談後の共同記者会見で、トランプ大統領が述べた発言です。

What a beautiful accent. I would have been president 20 years ago if I had that accent.

なんて素敵なアクセントなんだ。もし私があんなアクセントだったら、20年前に大統領になっていただろうに。

この発言は、スターマー首相がトランプ大統領を「真の友」と評したことへの応答であり、外交の場にユーモアを取り入れることで場の緊張感を巧みに和らげています。

感嘆文 What a の意味と用法

“What a beautiful accent.”

これは「感嘆文」と呼ばれる表現です。感嘆文は、話し手の驚き・喜び・感動などの強い気持ちを伝えるのに適した文構造で、日本語では「なんて〜なんだ!」「どんなに〜だろう!」に相当します。

英語の日常会話では、トランプ大統領の発言のように主語と動詞を省略した簡潔な形がよく使われます。文法的に完全な形は “What a beautiful accent it is.” となりますが、感情を強調する場合は省略形の方が自然です。

英語の感嘆文には主に2つのパターンがあります。

1. What + (a/an) + 形容詞 + 名詞 + 主語 + 動詞

What a beautiful day it is!
なんて素晴らしい日なんだ!

What a funny joke he told!
彼はなんて面白いジョークを言ったんだ!

2. How + 形容詞/副詞 + 主語 + 動詞

How fast she runs!
彼女はなんて速く走るんだ!

How beautiful the sunset is!
夕日はなんて美しいんだ!

仮定法過去完了

“I would have been president 20 years ago if I had that accent.”

この表現は「仮定法過去完了」と呼ばれ、「実際には起こらなかった過去のこと」について想像するときに使います。

トランプ大統領は、この仮定法を使い、「もし自分がイギリス英語のアクセントを持っていたら(実際は持っていない)、20年前に大統領になっていただろう(実際はそうではなかった)」と述べています。

仮定法過去完了の基本形は以下の通りです。

If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would have + 過去分詞
もし〜だったら、〜だっただろう

本来、トランプ氏の発言の「もし私があんなアクセントを持っていたら」の部分は “If I had had that accent” が正しいです。しかし、口語では 重複を避けるため に、”If I had that accent” のように簡略化されることがあります。

If I had known about the sale, I would have bought the jacket.
もしセールを知っていたら、そのジャケットを買っていただろう。

She would have come to your party if she hadn’t been sick.
彼女が病気でなかったら、あなたのパーティーに来ていただろう。

If we had invested in that company last year, we would have doubled our money.
去年あの会社に投資していたら、資金は2倍になっていただろう。

以上です。閲覧ありがとうございました!
公開日2025年3月5日