「認める」の意味を持つ英単語の使い分け

このシリーズでは英語の色々な類義語を学習します。今回は「認める」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。

「認める」の英単語

admit, recognize, accept, acknowledge, confess, concede

類義語の使い方とニュアンス

admit

admit は、真実やある物事の存在を不本意ながら「認める」ことを意味する動詞で、積極的に認めるというよりも、「否定しない」というニュアンスをもっています。

concede

concede は admit と同様に、しぶしぶ「認める」ことを意味する硬い表現です。どちらの単語も、自分にとって不利益なことや好ましくないことを認めると表現する場合によく使われます。

confess

confess は、自分が犯した犯罪や過ちを正式に「告白する」という意味で主に使われる動詞ですが、“He confessed that he had lied.”(彼は嘘をついたことを認めた)のように、罪や過ちを「認める」という意味で使うこともできます。

acknowledge

acknowledge は、事実を「認める」ことを意味します。admitと意味は似ていますが、acknowledgeには「しぶしぶ認める」というニュアンスはありません。

例えば“She admitted that she had made the wrong decision.”(彼女は判断を誤ったことを認めた)には、彼女は自分の過失を「しぶしぶ認めた」というニュアンスがありますが、acknowledge を使うと、彼女が自分の過失を事実として自ら認めたという意味の文章になります。

recognize

recognize もまた、自分にとって良いか悪いかにかかわらず事実を「認める」ことを意味します。acknowledgeと意味は変わりませんが、acknowledgeが「口に出して事実だと認める」というニュアンスを持つのに対し、recognize は「頭の中で事実だと理解・納得する」というニュアンスを持っています。

accept

accept は、基本的に「受け入れる」ことを意味する動詞です。

“They accepted his explanation.”(彼らは彼の説明を信じた)、“She accepted that she was in trouble.”(彼女は自分が困っていることを認めた)、
“You need to accept the consequences of your actions.”(自分の行動の責任を取るべきです)のように、説明や現状、責任の所在などについて、それが真実であると「認める」というニュアンスで使うこともできます。

【目次】

admit

[動詞の主な意味]
 (自分にとって不利な事実を)しぶしぶ認める。

[発音]
 ædmít アドミット(アクセントは、ミ)

[語形変化]
 現在形: admit
 三人称単数現在形: admits
 過去形: admitted
 過去分詞: admitted
 現在分詞: admitting

[例文]
 He admitted that he had made a mistake.
 訳:彼は間違いをしたことを認めた。

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recognize

[動詞の主な意味]
 (事実を)(言外に)認める。

[発音]
 rékəgnàiz レカグナイズ(アクセントは、レ)

[語形変化]
 現在形: recognize
 三人称単数現在形: recognizes
 過去形: recognized
 過去分詞: recognized
 現在分詞: recognizing

[例文]
 He recognizes the need for reform.
 訳:彼は改革の必要性を認めている。

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accept

[動詞の主な意味]
 (責任・説明・提案などを)受け入れる、認める。

[発音]
 əksépt アクセプト(アクセントは、セ)

[語形変化]
 現在形: accept
 三人称単数現在形: accepts
 過去形: accepted
 過去分詞: accepted
 現在分詞: accepting

[例文]
 She accepted his explanation as the truth.
 訳:彼女は彼の説明を真実として受け入れた。

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acknowledge

[動詞の主な意味]
 (事実を)(口に出して)認める。

[発音]
 əknɑ́lidʒ アクナリッジュ(アクセントは、ナ)

[語形変化]
 現在形: acknowledge
 三人称単数現在形: acknowledges
 過去形: acknowledged
 過去分詞: acknowledged
 現在分詞: acknowledging

[例文]
 They acknowledge the need to change their approach.
 訳:彼らは取り組み方を変える必要があると認めている。

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confess

[動詞の主な意味]
 (罪などを)告白する、認める。

[発音]
 kənfés コンフェス(アクセントは、フェ)

[語形変化]
 現在形: confess
 三人称単数現在形: confesses
 過去形: confessed
 過去分詞: confessed
 現在分詞: confessing

[例文]
 He confessed to stealing the money.
 訳:彼はお金を盗んだと白状した。

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concede

[動詞の主な意味]
 (自分にとって不利な事実を)しぶしぶ認める。[admitよりも硬い表現]

[発音]
 kənsíːd コンスィード(アクセントは、スィー)

[語形変化]
 現在形: concede
 三人称単数現在形: concedes
 過去形: conceded
 過去分詞: conceded
 現在分詞: conceding

[例文]
 He eventually conceded that his proposal was not feasible.
 訳:彼は自分の提案が実行不可能だとようやく認めた。

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以上、ご閲覧ありがとうございました。